- 本日のお点前:棚にて薄茶(桑小卓)、薄器:平棗、蓋置:三島焼
- 和菓子:あゆのお饅頭
- 御銘:露草
- まとめ
本日も棚にて薄茶。
初めて見る「桑小卓(くわこじょく)」という棚。今回はこちらに挑戦です。
桑小卓は四代仙叟宗室好み。もともとは床に用いられるものでしたが、
座敷に降りて点前にも使われるようになったそうです。
矢を立てておく矢立を基にしています。弓道部だったので矢立を思い出しました。懐かしい。
矢立というところから、5月の端午の節句などのころによく使われる棚だそうです。
桑小卓のときは、平建水を使用します。そして、建水を下の段に飾って帰ります。
杓の飾り方も独特。左側の2本の柱に立てかけて帰ります。
矢立だから立てて帰ったのかしら、とも思ったり。
先生曰く、棚が高く、水差しも寸胴なので、釜は丸いものを使ったり、
上に飾る棗も平棗など、背が高くないものを使うほうがいいとのこと。
棚の時には水注を用意します。お点前が終わった後に水指へお水を入れますね。
2本柱の場合は、棚の中に水指を置いたまま注ぎます。
3本柱の場合は、棚の前のほうに水指を移動して水を注ぎます。
4本柱の場合は、棚から水指を取り出してお水を注ぎます。
2,3本柱の場合はいずれも棚に水指が乗っている状態。
なのでじょうろのように注ぎ口が長めの片口を使用します。
4本柱の場合にはやかん型の水注を使用します。今回の桑小卓は4本柱。やかんの水注を使用しました。
検索しても出てこないのですが、鮎の絵が焼き印されたお饅頭でした。
普段は食べないお饅頭も、茶道の稽古でいただくとなんだかとってもおいしく感じる。
五感が研ぎ澄まされているからでしょうか。不思議。
その日は雨がしとしとと降っていて、雨露に濡れた道端の草がきれいだったので「露草」にしました。
ところが、この日私がたまたま選んだ器はまたもや「引き舟」、お菓子は「あゆ」だったので
「清流」なんかいいんじゃない?と先生から言われました。
本来は茶杓の銘ですから決まっているものですが、稽古の場合はこうやって関連付けて考えるのが面白いですね。
御銘については私も勉強中。6月に使えるご銘はこちらの記事にもまとめております。
6月のご銘① 6月のご銘②今回も棚にて薄茶ではありましたが、棚や建水、扱うものが変わるたびに新しい発見があって面白い。
夏が近づくと平水指や洗い茶巾、葉蓋などいろいろなお点前が出てきます。
季節のお点前を楽しみに待ちつつ、そろそろ濃茶デビューの予感です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!