裏千家では、5月から風炉の季節が始まりました。
約半年ぶりの風炉・・・!先生の茶道教室へ入門してちょうど1年が経ちました。
1年稽古を続けて感じたのは、本当にお茶は一期一会だということ。
1年も何かを続けるってすごいのに、ただ過ごすのももったいないなと思って稽古日記をつけることにしました。
- 本日のお点前:棚にて薄茶(溜精棚/りゅうせいだな)、中棗(ちゅうなつめ)
- 和菓子:落とし文(おとしぶみ)
- 御銘:若葉
- 先生からのチェック
- まとめ
先生のところに入門して一年。あっという間でした。
私はまだ初心者なので薄茶の稽古のみ。濃茶はまだやったことがありません。
先輩方のを見ていますが、覚えることがたくさんあって難しそう。薄茶と濃茶でお点前が違うのがまた複雑ですね。
さて、本日は溜精棚という棚を使って薄茶の稽古でした。裏千家十四代 淡々斎のお好み。
溜精棚は、裏千家の溜精軒の風炉先にある使いふるしの柄杓の柄を組んだ下地窓「杓の柄窓」を写したことが由来だそうです。
涼し気で朝顔みたいな蔦がかわいらしいなぁと思ったのですが、どうやら違うようです。
こちらは3本柱の扱いなので、お点前から帰る時は陽に飾りました。
陽に飾るってなんだろ?と思っていたのですが、酌を上に向けて飾ることを陽に飾るというようです。
中棗を使用、お茶碗は青紅葉の清水焼。
本日の主菓子は「落とし文」でした。先生が落とし文のエピソードも教えてくださいました。
オトシブミという虫がいて、その虫は卵を産むと葉を丸めてその卵をポトっと道に落とすそうです。
その様が、昔の人が恋文を巻いて、意中の人の通り道にわざと落としたことに似ているということで
このような落とし文というお菓子になったそうです。
今回頂いた森八さんの落とし文。
中の白小倉あんの粒が絶妙で、こしあんよりもさっぱりしていて食べやすかったです。
和菓子のご銘も知ると楽しく、いろんなお菓子を知りたくなりますね。
今回の稽古で御銘は「若葉」としました。
御銘は、拝見の際に客が亭主に尋ねるもの。茶杓の銘だそうです。(知らなかった・・・今度聞こう)
御銘は掛け軸や和菓子とは重複しないのが良いそうです。
最初のころ、茶碗:紅葉!、棗:紅葉!、お軸:紅葉!みたいな選び方をしたら、ガチャガチャしすぎで好みじゃないわ。と先生に言われました。
茶道はわびさびだから、派手すぎるのはあまり良しとされないみたいです。
ご銘は季節を感じる言葉が多く、毎回とても勉強になります。今日は何にしようかなと考える時間も楽しい。
今度勉強がてらご銘をまとめた記事を書いてみたいと思います。
先生から指導があった点をメモしておきます。この子、毎回同じところ注意されてるわね、なんて思わず
温かい目で見守ってください。
- 棗を持つ手がお化けになってる。肘張って!
- 柄杓でお湯を汲んでお茶碗へ入れるとき、脇が空きすぎ。卵一個分開けて、肘を上げていくの。
いつも棗を持つ手がお化けになりがちです。持ち上げるときに肘を張って、棗の位置をもう少し下にすれば解決するはず。
柄杓でお湯を汲むときも脇ががっぽり空いてしまいがち。卵一個分を意識しよう。
今回初めて稽古日記をまとめてみたら、知らないことがざっくざく出てきました!
週に1回の稽古だし、お点前によっては年に1回なんてこともあるから、
こうやって自分で調べてまとめると頭に入るなぁと思いました。
いろいろ学んでいこう!読んでいただきありがとうございました!これからも稽古頑張りましょう♪