6月のご銘④

さあや

6月のご銘④のご紹介です。
6月~7月の時期の銘になります。
一緒に勉強していきましょう♪
6月のご銘④
  • 早苗(さなえ)
  • 田植(たうえ)
  • 代田(しろた)
  • 河鹿(かじか)
  • 夏越(なごし)
  • 茅の輪(ちのわ)
  • 氷室(ひむろ)
  • 短夜(みじかよ)
  • 夏闇(なつやみ)
  • 夏木立(なつこだち)
  • 竹落葉(たけおちば)
  • 鳴門(なると)
  • 幾山河(いくさんが)
  • 昇龍(しょうりゅう)
  • 飛鳥川(あすかがわ)
  • 細蟹(ささがに)

※「茶道手帳 令和3年版」淡交社 より引用 https://www.book.tankosha.co.jp/shopdetail/000000001127/12/page1/order/

それでは、それぞれのご銘を見ていきましょう。

早苗、田植、代田
田植えの風景

一般的に本州では5~6月に田植えを行うそうです。

苗植え前の田に水を張った状態を代田といい、植え替える頃の苗を早苗と言います。

河鹿

カジカガエルという、鹿に鳴き声が似たかえるの略称でもあるそうです。

鳴き声が高く澄んで美しいことで有名です。

夏越、茅の輪、氷室

これらは夏越の祓や氷室の節句に関係する言葉ですね。

夏越の祓は6月末日に半年間の厄払いをして、残り半年の健康を祈願するもの。

茅の輪くぐりといって、大きな輪をくぐることで厄を落とします。

また、昔は夏の暑い時期を乗り越えるため、氷室に保管しておいた氷を食べる風習がありました。

詳しくはこちらの記事もご覧ください♪

6月の和菓子 水無月ってなに?

短夜、夏闇

短夜とは、夏の夜の短いことやそのはかなさを表す言葉。

夏闇とは、厚い雲に覆われた梅雨のころの天候のことを指します。

たしかに梅雨の雲に覆われた空はどんより暗いと表されますね。

夏木立、竹落葉
青々とした元気な植物

夏木立とは、まさしく夏!植物!元気!という植物が生い茂る様を言います。

竹落葉は、竹が新しい葉を出して成長するときに古い葉を落として、掃いても掃いてもきりがないほど降ってくることから。

鳴門

鳴門海峡の渦潮は、春の彼岸の頃が一年でもっとも大きくなるそうです。

幾山河

「幾山河 越えさり行かば 寂しさの 終てなむ国ぞ 今日も旅ゆく」(若山牧水)

こちらの短歌では「いくやまかわ」と読みます。

これから先いくつの山を越えれば寂しさも終わる国に着くのか。そう思いながら今日も旅する。

そんな寂しさやはかなさを感じる短歌。

昇竜

空に昇っていく竜。龍天に登るといえば春分の頃ですが、この時期も使えるようです。

飛鳥川

奈良県にある飛鳥川。万葉の句にも読まれる美しい川です。

細蟹

蜘蛛の古名。また、蜘蛛の糸のこと。

まとめ

6~7月のご銘、いかがでしたか?

夏越の大祓にまつわるもので季節の節目を感じ、

これからは夏の銘へと移り変わっていくのかなと思いました。

ここまで読んでいただきありがとうございました♪

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