- 本日のお点前:棚にて薄茶、薄器:弦付、蓋置:一閑人
- 和菓子:水無月(みなづき)
- 御銘:清流
- まとめ
本日も棚にて薄茶。
薄器を初の弦付、蓋置を一閑人にしました。
薄茶を入れる入れ物を薄茶器、薄器などと言います。
一番一般的なものは棗(なつめ)。こちらは文字通り棗に形が似ていることから棗と呼ばれます。
今回使用した弦付は、薄器の中でも特別な四滴茶入という陶芸で作られた4種の中の1つになります。
下の画像の左から2番目。上に持ち手のようなところがあるものです。(ここは持たない)
初の弦付は棗とはまた扱い方が違って面白い。
まず右手で横に一拭き、ふくさを握り込んで弦の向こうを持ち
弦を縦にして左手横から持って、向こうから縦に拭きます。
そのまま持ち替えずに正面を戻して置きます。やってみると流れが良くてシンプルでした。
一閑人の蓋置は、井戸をのぞき込む人を表現しているそうです。
閑人とは、暇のある人。俗用から離れ、ゆっくりとした生活をしている人とのこと。うらやましい。
なんだかかわいらしくて、気になってしまう蓋置です。今回は青磁のものを。
一閑人の蓋置は、自分と向かい合うようにして水指に入れておきます。
座ったら、柄杓を少し左手で持ち上げ、一閑人を取り出します。
取り出したら左手に一度乗せ、右手でころんと横にして置きます。
そのまま柄杓を構えずに蓋置に柄杓を置きます。たまにはこんな蓋置を使うのも楽しいですね。
今回はなんと、仙太郎の水無月 黒 を先生がご用意してくださっていました!
水無月についてはこちらの記事で詳しく書いておりますのでぜひ。
6月の和菓子 水無月ってなに?ちょうど自分で「白」を購入して食べて、「黒」も食べてみたいなぁ~と思ったところにちょうど!
というタイミングでしたのでびっくりしました。
黒は黒糖の優しい甘みで、白よりもさっぱりとしている気がしました。
店員さんは白のほうがさっぱりとおっしゃっていたのでお好みでどうぞ。
今回は浮舟で行こう!そう思っていたら、たまたま選んだお茶碗が「ひきふね」だったようで
舟が重なってしまうので清流にしました。
この時期、涼やかさを感じさせる「清流」は使いやすいご銘のようです。
他には、白糸(しらいと)とおっしゃっている方もいて、素敵な響きにほぅっとなりました。
他の方のご銘を聞くのも楽しいですね。
御銘については私も勉強中。6月に使えるご銘はこちらの記事にもまとめております。
6月のご銘①今回は普段のお点前とちょっと変えて、「弦付」や「一閑人」を使ってみました。
ちょっとした変化ですが、いろんな扱い方があって面白いですね。茶道は奥が深い。
先輩の貴人点の半頭をさせていただいたので、次回は貴人点か茶碗荘でもしてみようかなぁ。
夏が近づくと平水指や洗い茶巾、葉蓋などいろいろなお点前が出てきますからね♪それも楽しみ。
ここまで読んでいただきありがとうございました!